清水宏という体験

ぶっちゃけ、今週末の清水宏ライブの予約数が伸び悩んでいる。

香川の人は飽きるのが早いと言われるが、それなのかなと思ったり。この場合、「清水宏」に飽きたのではなく「清水宏が頻繁に観られる状況」に飽きたんだけど。だって、2年で5回も来てるしね。

清水宏というパフォーマー(と敢えて呼ぶ)は唯一無二だと思っている。海外のことは知らないが、少なくとも日本には清水宏に似たパフォーマーはいない。

それは凄いことであると同時に、制作者としては「どう説明すれば清水宏の凄さを伝えることができるのか」という悩みの種でもあるのだ。「〇〇みたいな」という例えが使えない。「とにかく観てください」って、それしか言えないときの苦し紛れのようなものだ。ある意味、制作者泣かせだよなあ(笑)。

でも「とにかく観てください」と言うしかないのだ。そして、観てもらえればわかるのだ。清水宏の面白さを、凄さを。

ちょっと引いたところから勧誘してみよう。

もちろん、テレビやラジオにも面白い人たちはたくさん出ているだろう。腹を抱えて笑うこともあるに違いない。でも、劇場で、演芸場で、生で観る笑いには敵わないと私は考えている。生で観る方が絶対に気持ちいい。それは、身体で笑えるからだ。演者と身体を通じて笑いを共有し、他の観客と空間を通じて笑いを共有する。それは幸せな体験だ。

清水宏に話を戻すと、清水宏のライブではお客さまが笑うと同時に、劇場そのものが笑うのだ。揺れるのだ。そして、ライブが終わって帰っていかれるお客さまの顔は一様に高揚している。テンションが上がっている。一仕事終わったあとのように。

私は、演劇は身体で観るものだと考えている。同様に、清水宏のライブも身体で楽しむものだと考えている。そしてその体験は中毒性の高いものだとも思う。生であることはそれほどに強い。

是非、体験しに来てください。

http://hiroshishimizu.theatredesign.info

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