4月28日は、母の命日です。
6年前の今日、母は旅立ちました。

母がいなくなってから、
母は私を無条件に許してくれる人だったんだなと気付きました。

私が高校になかなか行かなくても
勝手に県外の大学に行くことを決めても
結婚する気はないと宣言したときも
演劇を続けていきたいと伝えたときも
体調が悪いと部屋にこもって寝てばかりいたときも

母は私の気持ちを受け止め、考えを認め、
そして許してくれる人でした。

亡くなる１週間ほど前、病室から出ていく私に
母が突然、強い口調で「過信するな」と言いました。

あれは遺言だったんだと思います。
どうしてもそれだけは伝えておかなければ
頼りない情けない落ち着かない娘が心配だったのでしょう。

今も、無茶や無理をしそうなとき、母の言葉が聞こえます。
ああ、そうだ。過信しちゃいけない、と自分にブレーキをかけます。

母がいなくなって6年。
母の不在には慣れたけど、悲しみにはいまだ慣れません。

最近、しんどいとき、気持ちが落ち着かないときは
母のお墓のある市営公園に行って、高松平野を眺めます。
母の好きだった屋島と五剣山を。

あのね。
よく言われることで、耳タコだと思うんだけど、
「親孝行したいときに親は無し」って本当ですよ。

そんな4月28日は、植田家的母の日です。
今からお墓にカーネーションを持っていきます。

※写真は一番お気に入りの母と猫の写真。